生理前に冷や汗がダラダラしてしまう原因と解消方法

PMS、生理のお悩み

生理前に現れる不快な症状の一つとして、冷や汗があります。暑いわけでもないのに、じわっと汗が出る冷や汗とは一体何なのでしょうか。

時には全身からの冷や汗で着ている服までも汗で濡れてしまうほどになると、不安になってしまいますよね。生理前の冷や汗と言っても、冷や汗の原因や冷や汗が出てしまう状況は様々です。

また、冷や汗には生理前の月経前症候群の症状ではなく、別の病気が潜んでいる可能性もあるので、気をつけなければなりません。今回は、生理前に起こる冷や汗について、考えていきたいと思います。

生理前に起こりやすい脳貧血による冷や汗の症状

自律神経の乱れにより、脳貧血という症状が出ることもあります。脳貧血とは鉄欠乏による貧血とは異なり、脳への血液が不足することで起こります。

急に立ち上がった時にくらくらするなど、めまいを感じることがあったら脳貧血の可能性があります。この脳貧血の症状が悪化すると、冷や汗や吐き気などの症状が現れます。

もし、脳貧血が起こったら、横になる、それが無理ならしゃがむなどの対処をしましょう。脳に血液を送るように足を高くするとなお良いです。

冷や汗と一般的な汗との違いは?

汗はその状況によって、3種類のタイプに分かれます。まず、暑い時や運動の後に体温調節のためにかく汗を、「温熱性発汗」と言います。

辛い物や刺激物を食べた時に出る汗は「味覚性発汗」です。そして、緊張した時や興奮状態、痛みを感じた時などにかく汗を「精神性発汗」と言います。冷や汗のほとんどが、この精神性発汗にあたります。ただ、冷や汗は何でもないような状態でも起こります。

冷や汗は何らかのショックを体に受けた時に、交感神経の血管が収縮し、その刺激によって汗がにじみ出ます。冷や汗は精神的ストレスや体調不良など、隠れた病気を体に知らせるサインにもなるのです。

生理前の頭痛や腹痛、腰痛などによる冷や汗

生理前には、頭痛や腹痛、腰痛など痛みを伴う症状が現れます。これは生理前になると、子宮を収縮させる働きのあるプロスタグランジンの分泌が過剰になるために起こると考えられています。

このプロスタグランジンの影響を強く受けると、吐き気や冷や汗を伴うこともあります。激痛のために体が極度の緊張、興奮状態に陥り、冷や汗が出てしまうのです。

冷や汗が出るほどの痛みがある時は、まずは無理せずにゆっくりと横になりましょう。そして、我慢せず薬を服用する、または病院で診てもらうことをお勧めします。

生理前の自律神経の乱れが原因の冷や汗

自律神経のバランスが崩れると、体内の調節が上手くできなくなり、冷や汗が出ることがあります。自律神経は交感神経と副交感神経に分かれ、バランスを保っています。

生理前に女性ホルモンのバランスが崩れると、この自律神経の乱れも起こりやすくなります。生理前の自律神経の乱れは生理とともに収まるものですが、生理前でなくても冷や汗などの症状が起こる場合は、自律神経失調症や他の冷や汗が出る病気を疑ってみることも必要です。

生理前の冷や汗などの症状を改善するためには

生理前にはイライラしたり、ホルモンバランスの激しく乱れることから、冷や汗以外にも様々な症状が現れてしまいます。ある程度は避けられないものですが、冷や汗を伴うような症状が現れる場合は、婦人科などを受診することも視野に入れてみてください。

冷や汗はあるいは別の病気が潜んでいる可能性もあるので、早期発見にも繋がります。そして、月経前症候群の症状を緩和するためには、生活習慣の改善、ストレスの軽減などで対処も可能ですので、体をいたわりながら対処をしていきましょう。

 

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