ホルモンバランスが悪いのは遺伝だから仕方がないの?

PMS、生理のお悩み

ホルモンバランスが悪い原因は、遺伝だけではありません。「えっ、そうなんですか?」と思われるかもしれませんが、実際には生活習慣やストレス、加齢など、さまざまな要因が影響しています。

エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンは、主に卵巣から分泌され、脳の視床下部からの指令を受けています。ストレスがかかりすぎたり、生活習慣が乱れたりすると、これらの指令がうまく機能しなくなり、ホルモンバランスが乱れることがあります 。

ホルモンバランスが悪い状態は遺伝することもありますが、生活習慣やストレス、食生活などの影響も大きいです。遺伝が原因であっても、生活習慣を見直したり、適切な医療のサポートを受けることで、症状を改善することは可能です。

確かにホルモンバランスは遺伝的要素もあるものですが、ホルモンの分泌量は一生のうちで、ティースプーン1杯程度しかないものです。遺伝のせいだと諦めてしまう前に、ホルモンバランスの乱れを正し、つらい症状を解消するために行動しましょう。

ホルモンバランスを整えれば遺伝にも勝てる?

女性なのに男性的な特徴を示すムダ毛の多さや小さめのバストは、女性にも分泌される男性ホルモンの影響によるものです。ですが、女性の体内で生産される男性ホルモンの量は、男性の約10分の1程度しかありません。

遺伝により男性ホルモンの分泌量が多いのなら、男性ホルモンに負けないだけの、女性ホルモンを生成できれば済む事ですよね。

ただし、エストロゲンを増やし過ぎると、乳癌や子宮内膜症など、性的な部位に疾患が起こりやすく、にきび、めまい、生理不順などの原因ともなりますので、増やす事では無く、バランスを整える事を意識するようにしましょう。

「でも、私の家族もホルモンバランスが悪いんですけど、これって遺伝では?」と疑問に思うかもしれません。確かに、遺伝的要因が全く関係ないわけではありません。

しかし、ホルモンバランスの乱れには多くの要因が絡み合っており、遺伝だけでなく生活習慣や環境的な要因も大きく影響しているのです。したがって、健康的な生活習慣を心がけ、ストレスを適切に管理することで、ホルモンバランスの改善につながる可能性があります。

 

ホルモンバランスを乱すもの、正すもの

ホルモンの分泌量は遺伝による影響があるものですが、ホルモンバランスは生活習慣でも大きく変わってくるものです。ストレス、不規則な生活、過度なダイエット、睡眠不足は自律神経の乱れや卵巣機能低下を招き、ホルモンバランスを乱す大きな原因となります。

十分な睡眠時間を確保し、ストレスを溜め込まないように気分転換を行い、栄養バランスの良い食事を心掛け、食べる時にはよく噛み、翌日に疲労が残らない程度の軽い運動を行うようにしましょう。

不足しているエストロゲンをサプリなどで補うのも良いのですが、必要以上に補い続けていると、体はエストロゲンの生成量を減らしてしまいますので、サプリなどを飲む際には、用量を守って飲むようにしましょう。

ホルモンバランスの乱れというと、どうしてもエストロゲンの少なさに意識が向いてしまいがちですが、プロゲステロンも大事なホルモンです。プロゲステロンは妊娠をしやすくしたり、流産リスクを下げる働きがあるのは有名ですよね。

プロゲステロンにはリラックス作用、性的な部位の疾患を予防する作用、甲状腺ホルモンを助ける作用、利尿作用、血栓予防、血糖コントロール、脂肪燃焼作用など、健康的に生きて行く上で欠かせないホルモンです。

不足すると無月経や生理不順、不正出血の原因ともなります。プロゲステロンの生産量を高めるためには、ビタミンEとCの摂取が効果的です。

一生のうちでティースプーン1杯程度しかないホルモンですので、ほんの僅かな差が大きな体の変化として現れます。遺伝だからと諦めないで、ホルモンバランスを乱す原因を排除し、心身ともに健康な体を手に入れましょう。

 

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