ホルモンバランスを整えてくれる食品もありますが、逆にホルモンバランスを崩してしまう食品もあります。紅茶も、飲み過ぎるとホルモンバランスが崩れる可能性があるので、生理前などには特に注意が必要です。
紅茶がホルモンバランスを乱す原因は、カフェインにあります。コーヒーに比べれば、カフェインの含有量も少ないのですが、気を付けておきたいところです。今回は、なぜカフェインがホルモンバランスを崩してしまうのかを中心に、紅茶とホルモンバランスについて、考えていきたいと思います。
紅茶に含まれるカフェインがホルモンバランスを崩す
女性の体は、ホルモンバランスが崩れることで、様々な支障をきたしてしまいます。女性ホルモンには、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)という2種類のホルモンがあり、バランスを保っているのですが、生理などの影響でホルモンの分泌量が変わっていきます。
生理前には、プロゲステロンの分泌量が急激に増え、PMSと呼ばれる不快な症状の原因となります。カフェインには、エストロゲンを増加する作用があり、この時期の過剰摂取は避けておいた方が良いのです。
エストロゲンを増やしてくれるなら、ホルモンバランスが良くなりそうなものですよね。しかし、実はこの時期にエストロゲンが過剰に分泌されると、ホルモンを分泌する脳が子宮を守るためにさらにプロゲステロンを分泌し、PMSや生理痛が悪化してしまうのです。
生理前や生理中にカフェインが体に及ぼす影響
生理前や生理中に、カフェインが及ぼす影響は、ホルモンバランスの乱れだけではありません。カフェインには体を冷やす作用があります。
生理前や生理中はもともと体が冷える傾向にあるのですが、さらに悪化させ、血行が悪くなって様々な症状を引き起こしてしまいます。
また、カフェインには交感神経を刺激し、興奮状態になる作用があるため、生理前や生理中の情緒不安定な状態を悪化させてしまいます。
カフェインにはミネラルの吸収を妨げる作用もあることから、貧血やイライラした状態を引き起こしてしまう可能性もあります。
それから、生理前や生理中にプロゲステロンの利尿作用のため、頻尿になってしまう方がいらっしゃいます。カフェインにも利尿作用があるため、注意が必要なのです。
生理前にはハーブティーがおすすめ
紅茶にはその香りなどからリラックス効果もあるため、適度に飲めば日常生活にもいい影響を与えてくれます。でも、飲み過ぎはカフェインの過剰摂取となってしまうので、注意しておきましょう。
そして、生理前などのホルモンバランスに変化がある時期には、できるだけ紅茶を控えておきたいですね。
紅茶の代わりには、同じようにリラックス効果があるハーブティーはいかがでしょうか。ハーブティーには、ホルモンバランスを整えてくれるものもあります。紅茶とは違い、ノンカフェインなので安心して飲むことができますね。
紅茶がホルモンバランスに良い影響を与えるという話も一部であり、体を温めるショウガ紅茶やプルーン紅茶など。実際は紅茶単体での働きではないものの、そのほかの食品と組み合わせることで逆にいい影響を与えてくれる可能性もあるのかもしれません。
しかし、すでに生理痛が酷かったり生理前の不快感、頭痛や腰痛の症状があるなどホルモンバランスが乱れてしまっているのならカフェインの影響を受けないように飲まない、飲み過ぎないようにしましょう。食品の場合は栄養を偏らせることなくなんでもバランスよく摂取するのが一番大事なことです。