EPAはPMSにも効果を発揮してくれる

PMS、生理のお悩み

EPAは、青魚、魚油などに含まれる成分で、健康効果の高さからメディアなどでも度々取り上げられていますね。EPAと言えば、コレステロールや中性脂肪を減らし、生活習慣病を予防する効果がよく知られています。

EPAの効果はそれだけではなく、他にも様々な効果が期待できますが、その中には月経前症候群を緩和する効果も含まれているというのです。同じく魚油に含まれる成分、DHAと並び称されることの多いEPAには、一体どのような働きをするのでしょうか。

人間の体で作れない必須脂肪酸EPA

EPAは、正式名称を「エイコサペンタエン酸」と言い、イワシやアジ、サバといった青魚やマグロなどに多く含まれています。EPAは魚油に含まれる成分で、人間の体内ではほとんど生成することのできない必須脂肪酸の一つです。

必須脂肪酸には、DHA、αリノレン酸などもあり、EPAと共にオメガ3脂肪酸に分類されています。オメガ3脂肪酸は良質な油で、血中のコレステロールや中性脂肪を減少させ、動脈硬化を防ぐ効果があるのです。

月経前症候群にも効果的なEPA

オメガ3脂肪酸の中でも特にEPAは、血液をサラサラにして、血液の健康を維持する働きがあることが分かっています。血液がサラサラになって血行が良くなることで、冷え性の改善や肌荒れなど、月経前症候群に関わる女性に嬉しい効果があります。

そして、DHAは脳に働きかける効果があり、集中力を高めたり、ストレスによるうつや不眠などの症状を緩和し、精神を安定させる効果があります。

この精神を安定させる効果はEPAにもあることが最近の研究で分かってきました。EPAには精神面を含めて、月経前症候群の症状に効果が期待できるのです。

オメガ3脂肪酸で月経前症候群の症状緩和

テヘラン大学医学部産婦人科による研究で、オメガ3脂肪酸のサプリメントを用いた比較試験が行われました。その結果、オメガ3脂肪酸を摂取したグループと摂取していないグループで、月経前症候群の症状に差が出たのです。

まず、オメガ3脂肪酸を摂取し始めてから45日後では、不安感やうつ症状、イライラや集中力の低下の症状、下腹部膨満感などの平均レベルがオメガ3脂肪酸を摂取したグループの方が低下したことが確認されました。

そして、90日後には先ほどの結果に加え、不安感やうつ症状、イライラや集中力の低下の症状、下腹部膨満感、頭痛や乳房の張りなどの症状が続く平均期間の短縮や低下が見られたのです。

オメガ3脂肪酸を摂取することで、月経前症候群の様々な症状が緩和され、期間が長いほど効果が顕著に見られることが分かりました。

月経前症候群を緩和する効果が期待できるクリルオイル

EPAを青魚から摂取するのもいいですが、なかなか毎日続けるのも難しく、また、酸化に弱いというデメリットがあります。そのため、EPAを摂取するには、サプリメントが続けやすく便利です。

月経前症候群を緩和するなら、クリルオイルのサプリメントがよく効くと言われています。クリルオイルとは、南極オキアミという小さな生物から抽出される油で、オメガ3脂肪酸やリン脂質、アスタキサンチンが含まれます。

オメガ3脂肪酸の一つ、αリノレン酸にはホルモンバランスを整え、月経前症候群を緩和する効果が期待できます。月経前症候群を改善するには、生活習慣の改善やストレス解消が大切ですが、EPAもそれに合わせることで助けとなってくれるでしょう。

生理前の不調だけでなく、生理痛、生理時の頭痛にも効果が期待できる青魚のEPA。長い期間摂取すればするほど効果がアップするのでサプリなどを取り入れても1か月くらいで「あまり実感がない」と飲むのを中止しては改善が見込めません。とにかく続けることを意識してEPAを取り続けましょう。

 

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