アルコール、お酒はPMSを悪化させる可能性がある

PMS、生理のお悩み

PMSに悩んだ経験のある女性は、8割以上と言われているにも関わらず、ホルモンバランスや自律神経が関わっている以外では、明確にPMSになる人ならない人がいることなど、その仕組みはいまだはっきりとは解明されていないこともあります。

その一方で、飲酒がPMSに悪影響を与えることはわかっています。飲酒は血糖値を上昇させますが、PMSの期間に血糖値を一定に保っていないと、精神面に表れる症状が重くなるとも言われているのです。

PMSの症状を少しでも改善するためには、日頃から、アルコールと上手につき合うことが大切です。

PMSは生活習慣によって症状が悪化する

PMS(月経前症候群)とは、生理の10日くらい前から、主に次のような症状が表れることです。

身体面
頭痛、腹痛、腰痛、肩こり、肌荒れ、むくみ、疲れやすい、身体がだるい、便秘など。

精神面
イライラする、感情の起伏が激しくなる、憂うつになる、集中力が低下する、無気力になるなど。

これらの症状は、日頃の生活習慣によって、重くなったり軽くなったりします。飲酒の習慣もそのひとつです。アルコールの摂取量が多いと、PMSの症状が重くなる可能性があります。

しかし、生理前になると、お酒を飲みたくなる女性もいます。PMSの症状としての飲酒です。またPMSの症状が表れやすい女性ほど、飲酒を好む傾向にあることもわかっています。これは不安や緊張をほぐす効果を求めるためではないかと言われています。

 

女性ホルモンがアルコールの分解機能を低下させる

PMSは女性ホルモンの変化に原因があると考えられています。女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。

このふたつの女性ホルモンの分泌が、月経周期に関係して、大きく変化するのです。飲酒を控えたほうが良い理由として、まず、女性の肝機能は、男性より弱いということが挙げられます。

しかも、生理前は2種類の女性ホルモンの分泌が増えています。この女性ホルモンには、肝臓がアルコールを分解する能力を低下させる作用があるため、普段より二日酔いになりやすくなったり悪酔いしたりしてしまうのです。

禁酒が大きなストレスになってしまう場合は?

もともと女性の肝機能は、男性ほど強くない上に、アルコールによって分解機能が低下してしまうので、PMSの期間にはアルコールは厳禁だというのが定説になっています。

しかし、大好きなアルコールを我慢することが、逆に大きなストレスになってしまうという女性には、自分ではっきりとした限度を決めて、飲酒をほどほどに楽しむことをおすすめします。

女性のアルコール摂取量の目安は、一日平均20gです。これより少ない量のアルコールを、トマト、豆腐、乳製品などのアルコールの分解を助ける食べ物と一緒に、ゆっくりと摂取しましょう。

ただし、生理直前にアルコールを摂取すると、症状は確実に悪化します。お酒が大好きという場合には飲まないでいるのは窮屈なことですが、休肝日にもなると思ってPMSにあたる期間には、できるだけ飲酒は控えましょう。

アルコールではないですが、ノンアルコールのドリンクでごまかすという方法もありますね。嗜好品は本当は求めていないのに、癖になっていることもあるので適量を心がけていきましょう。

 

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