生理前だけ残尿感を感じるならPMSを疑ってみて
排尿後にまだ残っているような残尿感を覚えたり、トイレに行ったばかりなのにもう行きたい、でも出ない、もしかして何かの病気のかな?と心配になる方も多いのではないでしょうか。
常に残尿感や頻尿がある場合は、体のどこかにトラブルが発生している可能性がありますが、生理前にだけ起こる残尿感や頻尿はPMS(月経前症候群)です。病気じゃないからといっても尿トラブルは不快なものです。
生理前になると残尿感があるのはなぜ?
女性の体はエストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンがバランスを取りながら存在しています。不調の原因は生理前になると分泌量が増えるプロゲステロンの影響です。
プロゲステロンは妊娠をしやすい体作りに役立つホルモンですが、内臓の動きを穏やかにしたり、体に水分を溜め込む作用があります。体に水分を溜め込む作用がありながら、余計な水分を排出する利尿作用も持っています。
プロゲステロンの影響で腫れた子宮に押された膀胱は、残尿感や頻尿、排尿痛を起こしやすくなってしまうのです。
どうせ出ないんだから我慢しとけば良い?
尿意を覚えてトイレに行っても、どうせ出ないんだからと我慢をしてしまうのは、あまり良いことではありません。プロゲステロンは体内の異物をやっつける免疫力を下げる働きがあります。
胎児を異物として攻撃してしまわないようにするための機能ですが、免疫力が落ちていると言う事は、感染症にもかかりやすくなるという事です。ただでさえイライラしやすい月経前に、尿意を我慢してストレスを増やし、更に免疫力を落とすのは良くありません。
月経前の頻尿を無理に我慢をしていると、膀胱炎にかかりやすくなります。膀胱炎に発展してしまった場合でも、軽度なものなら自力で治す事が可能です。
炎症を起こす原因の細菌を、尿と一緒に捨ててしまえば良いだけです。利尿作用の高いカリウムを含む食品や、ハトムギ茶はルイボスティーなどを使い、尿量を増やして洗い流してしまいましょう。
月経前の頻尿を軽減するために
コーヒーや紅茶などに含まれるカフェインに、利尿作用があるのは有名ですよね。月経前の残尿感解消の為に、利尿作用のあるカフェインを摂取するのはお勧めできません。
カフェインは膀胱内に刺激を与え、頻尿や残尿感を起こしやすくなります。水分補給は多すぎても少なすぎても駄目、常温かホットの飲料を小まめに飲むようにしましょう。
冷えは大敵、お腹や腰にカイロを当てるなどして、子宮や膀胱を温めましょう。ぬるめのお風呂にゆっくりと浸かると、体を温めつつリラックス作用があるため、月経前の尿トラブル解消に役立ちます。
月経前の残尿感や頻尿は気持ちの悪いものです。体を冷やさず、無理な我慢はぜず、症状を悪化させないように注意しましょう。PMS自体が重い場合にはまず生理前に起こる症状を和らげる作用があるサプリなどを試してみるといいでしょう。
一時的な効果でなく、ホルモンバランスを整えるなど根本的に改善するためのサプリですから、PMS解消に役立ってくれます。