食欲が止まらない!生理前の過食の原因と対策
女性の身体にとって大切な月一回の生理ですが、その生理に生活を振り回されているという人は意外に多いのではないでしょうか。
生理中にもイライラする、身体が怠くやる気が出ないといった症状を伴う人も勿論いますが、生理前に様々な不調を感じる月経前症候群、PMSに悩んでいる女性は想像以上にたくさんいるのです。
なぜそのような症状が出るのかという事を知り、上手く付き合っていく方法を探す事が必要です。
月経前症候群、PMSの症状
月経前症候群、略してPMSとは生理になる約3日から10日前くらいから、ニキビが出来て肌荒れが激しくなったり、腰や頭が重く痛い、胸や下腹が張ってくる、また怒りっぽくなったり憂鬱で物悲しい気分で何でもないような事で泣いてしまったりする身体と心の双方に現れる症状の事を言います。
こういった症状を理解してくれない職場や家族、友達、夫など、周りの環境でも余計に症状が重くなります。女性自身でも4割近くはPMSの症状について理解しているようですが、残りの6割の自分は辛い症状が出ないから・・・と無関心だそうです。
また、イライラして人に当たり散らしていてもまったく自覚症状がなく、「私はPMS症状がない」だとか、体調不良などが「生理の前に必ず起こっている」という事実を深く認識していない人もまだいるようです。
生理前の過食、食欲が出るメカニズム
なぜ月経前症候群になるのかいうと、排卵後の黄体期に分泌されるプロゲステロンという黄体ホルモンが関係していると言われています。この黄体期は女性が妊娠しやすいようにと体に変化を起こす時期です。
黄体期は脳内物質のセロトニンも低下して、気持ちがネガティブになったり、体が水分を外に出しにくいむくみ状態、肌荒れの原因になってしまうのです。
心身ともに不安定な時期の黄体期は血糖値が下がりやすくなります。精神的にイライラしているところへ、血糖値が低下するため、余計に甘いものが食べたくなったり、食欲が止まらないということになります。食欲を満たして満腹になって脳を満足させようという作戦です。
食欲の増進、過食もこの黄体ホルモンの分泌による月経前症候群の症状です。自分で食欲をコントロールをしたいと思っても出来ず、大量に食べて後からまた落ち込むというループに陥ってしまいがちです。
PMSを根本的に改善させるには
PMS、月経前症候群になりやすい人はストレスが多く溜まっていたり、真面目な性格の人、また日常生活においての食生活が悪い人などが挙げられます。少しでも緩和出来るように自分自身や生活スタイルを見直してみる事が大切です。
日頃の食生活や生活リズムの改善、ストレスの発散方法などを見つけましょう。また普段から適度に身体を動かし軽い運動を習慣にするのも良いでしょう。PMSに効くと言われている漢方やサプリメントを試してみるのもおすすめです。
毎月生理中の期間も含めると長い人で半月以上もスッキリしない不快な症状に悩まされている人もいます。女性であるが故の悩みは異性にはなかなか理解をしてもらえず、それがもっとストレスを溜め込んでしまう原因になっている場合も多いですね。
PMSの改善、緩和を目指して色々な方法を試してみましょう。その中でPMSの自分も受け入れてあげるという気持ちを持てば、案外症状も気にならなくなったり軽くなったようにも感じられたりします。自分に合う方法を気長に探し、PMSと上手に付き合って行きましょう。