ストレスが強いと生理前のPMSが重くなってしまう
生理前の約10日間に起こる、さまざまな不快感全般を総称して、PMS(月経前症候群)と言います。このPMSは現在、はっきりとした原因はわかっていませんが、月経周期による女性ホルモンの変化が影響しているという説が主流になっています。
PMSとストレスには、密接な関係がありますが、日ごろからストレスを感じやすい女性ほど、PMSの症状が重くなる傾向にあると言われているのです。
それでは、ストレスを上手に解消し、PMSを改善するためには、どのようなことを心掛ければいいのでしょうか。
生理前のさまざまな不快感
PMSには次のような症状があります。
精神的な症状
イライラする、不安になる、感情の起伏が大きくなる、訳もなく泣きたくなる、女性であることがイヤになるなど。
身体的な症状
頭痛、腹痛、腰痛、便秘・下痢、胸や下腹が張る、むくみ、ニキビなどの肌荒れ、めまいなど。
行動面に表れる症状
攻撃的になる、無気力になる、疲れやすい、眠くなる、食欲の増加・減退など。
ストレスの多い日常生活を送っている女性ほど、これらの症状が重くなると言われているのです。
過度なストレスはPMSの原因になる
女性の身体は非常にデリケート。過度なストレスは、女性の健康にとって大きな害になります。例えば失恋やペットロスなどで、月経周期が乱れてしまうというのは、よく耳にする話ではないでしょうか。
また今月もPMSが来る!という不安や恐怖から、余計にストレスを感じてしまい、PMSの症状がより重くなってしまう場合もあります。また生理痛が重い女性なども、生理になること自体にストレスを感じ、PMSが悪化してしまう場合も少なくありません。
このように過度なストレスを感じることで、自律神経のバランスが乱れます。自律神経と女性ホルモンは大きく関係していて、自律神経が乱れると、女性ホルモンの分泌も乱れてしまいます。そしてさらなるPMSの悪化を招いてしまうという、悪循環が生まれるのです。
PMS改善に有効なストレス発散方法
考え方を変えてみる
PMSはつらいものではありますが、生理は女性にとって自然なものなのだと、前向きに考えることもやはり必要です。
家族やパートナーから、PMSに対する理解を得る
身近な人々がPMSのつらさをわかってくれているだけでも、PMSに対する不安や恐怖は和らぎます。まずは自分自身がPMSの正しい知識を持ち、家族やパートナーに伝えましょう。
適度な運動をする
有酸素運動には、自律神経のバランスを整える作用があります。水泳、ウォーキング、ヨガなど、日常生活に積極的に取り入れましょう。
PMSの期間や生理中だけではなく、日ごろからストレスを上手に発散して、快適な毎日を過ごすように心がけることが大切です。
また、PMSが悪化する原因として挙げられるのが、
- ストレス
- 体の冷え
- 睡眠不足
の3つです。身体を冷やさないようにして、良質な睡眠をしっかりととるようにしましょう。とはいっても、すでにPMS症状が強い場合は、不眠状態で目が冴えて、夜寝れないということも。
東洋医学では、PMSや生理痛は、まったくない状態が、健康状態と考えられています。PMSや月経痛は、「ないのが当たり前だから、健康になれば症状をなくせる」という考え方です。
こういった東洋医学の考えを元にしたPMS改善方法が漢方薬やサプリになります。自分にあったサプリを探し、PMSの解消を目指すこともおすすめです。
ただし、日常生活に支障をきたしてしまうほどの症状がある場合は、PMDD(月経前不快気分障害)の可能性もありますので、早めに医師に相談しましょう。