運動することでPMSの症状も改善されてくる
生理前に月経前症候群(PMS)に悩まされる方も多いと思いますが、なかなか有効な対策もなくやり過ごしている方も少なくないのではないでしょうか。
PMSは、症状も様々で症状の程度も個人差があり、対策もなかなか難しいところです。そんなPMSの改善に効果的なのは、生活習慣の改善といわれています。
バランスのとれた食事、睡眠なども大切ですが、運動も大切な要素の一つです。運動不足の人はPMSの症状が重くなるという報告もされています。
また、PMSの症状が出ている時に軽い運動をすることで症状の改善も期待できます。今回はPMSと運動の関係を見ていきましょう。
適度な運動によってPMSが改善される理由
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をすることによって血液が循環し、血行が良くなります。また、凝り固まっていた筋肉もほぐれ、疲労物質が排出されます。
これがPMSの肉体的な症状の改善に効果をもたらすのです。PMSの症状には肩こりや頭痛、腰痛などの症状があり、血行が良くなることで痛みが和らぎ、体の緊張をほぐしてリラックスした状態にしてくれます。
PMSの精神的な症状にも効果があり、生理前の低血糖状態によるイライラや不安感を改善してくれます。有酸素運動をするとインスリンの働きが良くなり血糖値が安定します。うつ症状の改善に効果のあるセロトニンの分泌量も増えるため、安定した精神状態を保つことができます。
有酸素運動で睡眠の質も向上、症状も改善
有酸素運動をして、セロトニンの分泌が増えると、睡眠をもたらす上で重要なホルモンであるメラトニンの分泌量も増加します。
また、睡眠には体温も深くかかわっていて、日中に体を動かして体温を上げておくと、夜に自然に体温が下がって良質な睡眠を取ることができます。
PMSの症状には睡眠障害の症状もあり、運動をしてぐっすりと眠ることで改善に効果が期待できます。その他のPMSの症状の改善にも良質な睡眠は重要なものなので、しっかりと睡眠を取るように心がけましょう。
悪化させないように無理のない運動を
運動でPMSの症状が改善されるからと言っても、PMSの症状が出ている時に体に無理のある運動をして、かえって症状を悪化させてしまっては元も子もありません。
辛い時にはストレッチで体をほぐしたり、外に出て違った景色を見るだけでも症状の緩和につながるので、無理のないようにしてください。
有酸素運動でセロトニンの分泌を増やすには15分程度の運動で大丈夫ですし、日光を浴びるだけでもセロトニンが増加します。
生理前ではない時期に積極的に運動を取り入れるようにして、ウォーキングや散歩、ヨガなど続けやすい運動を行い、生理前はできるだけ体を休めてあげましょう。自分のできるペースで運動を生活習慣の一部にして、PMSの症状改善を促していきましょう。
PMSの症状がでると鎮痛剤などでごまかすという方も多いようですが、それでは根本的な改善にはなりません。体のバランスを整える生理前PMS対策サプリなどを使用してPMSとすっきりサヨナラしましょう。