大豆や豆乳に含まれるイソフラボンでPMSを撃退
生理前のイライラや胸の張り、腹痛や頭痛などの不快な症状を月経前症候群(PMS)と言いますが、その症状は多岐に渡り、人によっても症状が様々なため対処が難しいところです。
しかし、さまざまな症状があるとは言っても、PMSの原因として挙げられるホルモンバランスの乱れなどを改善することで、症状を緩和できる可能性があります。
ホルモンバランスを整えると言われている豆腐、納豆、豆乳などの大豆製品で、PMSを改善したという話もあります。しかし、逆に悪化することもあるというので注意も必要になってきます。
ホルモンバランスを整える大豆イソフラボンの効果
豆乳などの大豆製品に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと形が似ているため、女性ホルモンに近い働きをしてくれます。
そのため、大豆製品を摂ることで女性ホルモンを補給することになるのです。生理前にはこのエストロゲンが減少し、プロゲステロン(黄体ホルモン)が急激に増加することでホルモンバランスが乱れて、様々な症状が起こります。
そのため、エストロゲンを補給することでホルモンバランスの乱れを解消するできる可能性があるのです。また、生理前には子宮を収縮させる働きのあるプロスタグランジンというホルモンが増加し、過剰に分泌されることによって頭痛や腹痛を引き起こします。
大豆イソフラボンを摂取すると、PMSの症状が重い人の場合、プロスタグランジンが減る効果が期待できるので、頭痛などの症状に効果的です。さらに、生理前の不安感の原因となっているセロトニンの減少も、大豆イソフラボンによって防ぐことができます。
大豆イソフラボンがPMSを悪化させる原因
PMSの改善に様々な効果が期待できる大豆イソフラボンですが、逆にPMSを悪化させてしまうパターンがあるのも事実です。
なぜ、悪化させてしまうのでしょうか?大豆イソフラボンはホルモンバランスを整えることで症状を改善するので、もともとホルモンバランスが正常な場合には効果がないばかりか、かえってバランスを崩してしまう可能性があるのです。
ホルモンバランスや体質によっては、生理前に豆乳などの大豆製品を摂ると、プロゲステロン(黄体ホルモン)の働きが強まり、PMSの症状が悪化してしまうのです。
PMSを軽減するために大豆イソフラボンを摂取して逆に症状が悪化してしまう場合は、自分の体と相談して摂取を控えていきましょう。
一日に摂取するべき大豆イソフラボンの量
大豆イソフラボンによってPMSの改善が期待できる方も、大豆イソフラボンの摂り過ぎには注意しなければなりません。
大豆イソフラボンの摂取量の目安は一日に70〜75mgが適量と言われています。サプリメントや他の食品などの兼ね合いを考えて、例えば豆乳なら1日1本(200ml)飲むと良いようです。
豆乳は手軽に飲むこともできる上、生理前の栄養補給にもピッタリです。過剰摂取を控えたり、自分の体と相談しながら生理前の豆乳の習慣を試してみてはいかがでしょうか。