生理前に胸が張って痛みがあるときの対処法
生理前に、普段にはない胸の痛みを感じることはありませんか?この胸の痛みは生理前に胸が張ることによって感じるものです。普段より胸が大きくなったとか、下着がきつくなったと感じる方も多いのではないでしょうか。
これは、PMS(生理前症候群)の一種で、他にはイライラしたり、頭痛や腹痛などの症状が起こります。人によって症状も程度も様々ですが、生理前に何らかの不快な症状になる方も多いことでしょう。今回は、生理前の胸の痛みについて、原因や対策をご紹介していきたいと思います。
胸の痛みの原因は、女性ホルモンの影響
生理前には、身体の中で妊娠に向けて準備が行われるため、身体に変化が起こります。この時に重要な役割を果たすのが、女性ホルモンです。女性ホルモンには、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの二種類ありますが、特に重要なのが黄体ホルモンです。
生理前になると、この黄体ホルモンが増加し、ホルモンの影響によって不調をきたし、PMS(生理前症候群)と呼ばれる症状が起こるのです。
胸の張り、痛みは乳腺の変化によるものです。乳腺内にある血管の広がりや乳腺組織の変化によって胸が張ってしまい、痛みも感じやすい時期のため胸の痛みに繋がってしまいます。
胸の張りが起こる時期は、早い人なら生理の二週間前から感じ始め、一週間前頃にピークを迎えます。そして、生理の始まる頃には黄体ホルモンの分泌量も急激に減るため、胸の痛みや張りが治まるのが一般的になっています。
生活習慣や下着に気を付けて対策を
生理前に感じる胸の張りや痛みには、残念ながら決定的な治療法はありません。しかし、生活習慣や下着などに気を付けることで、症状を軽減させることが可能です。PMS全般に言えることですが、規則正しい生活習慣によって症状が改善されます。
まずは、睡眠をしっかりとること、バランスの良い食生活を心がけましょう。ストレスもPMSの症状を悪化させてしまうことからも、心身ともにリラックスして十分な休養や睡眠を取ることが大切と言えるでしょう。
食生活においては、ホルモンバランスを整えるために大豆製品を取り入れると、症状の緩和が期待できます。また、乳腺の症状の緩和には、カルシウムも効果があると言われているので、積極的に取りいれていきましょう。
生理前だけ下着を替えることも有効な対策です。普段よりゆったりめの締め付けの少ない下着を着用して、胸に負担をかけないようにしましょう。
その胸の痛みは本当に生理前によるもの?
胸の痛みは、生理前という理由からだけ起こるものではありません。乳腺症や乳腺炎などの乳房の疾患が原因である可能性も考えられます。
また、乳腺に腫瘍ができる乳がんは特に早期発見が大切ですので、早めに婦人科に受診されることをお勧めします。生理前によるものだとしても、普段よりひどい痛みを感じたら、専門家に相談して症状を緩和していきたいですね。
まずは、規則正しい生活を心がけることが重要ですが、何か心配なことがある時はいつでも気軽に婦人科を受診するようにしていきたいところです。