生理前の物忘れが激しすぎる時の対処法は?
生理の前になると、物忘れの頻度が著しく増える人がいます。仕事をしている人は、普段はありえない初歩的なミスを頻発してひどく落ち込んでしまうことがあるのではないでしょうか。
また家事や育児をしている人は、「買い物に行ったのに何を買えばいいのか忘れてしまった」「売り場で何を買うか迷って何十分もうろうろしていた」という経験がある人も多いのでは?
実は生理前の物忘れはPMS(月経前困難症)のひとつ。ホルモンバランスが不安定になることから起こるのです。
物忘れなどの症状を起こす生理の仕組みをおさらい
生理のある女性の身体は、約28日をひとつのサイクル(周期)としています。生理が始まると、子宮内膜と不要物が血とともに流れ落ちます。その後卵胞ホルモン(エストロゲン)の働きが優位になり、排卵が起こります。
そして、黄体ホルモン(プロゲステロン)の働きが優位となり子宮内膜を厚くしていき、受精卵が着床していない場合はまた生理がやってくるのです。
女性ホルモン「エストロゲン」が物忘れを引き起こす
このように女性の身体は女性ホルモンの働きと密接に関わっています。女性ホルモンの卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の二種類のホルモンは、脳の視床下部から分泌を命令されたあと、脳下垂体へと働きかけられ、卵巣から分泌されます。
生理前に物忘れが激しい人は、排卵直後の卵胞ホルモン(エストロゲン)の値が高い傾向にあることがわかってきています。生理前に卵胞ホルモン(エストロゲン)が急激に減少することで自律神経が乱れ、更年期のような症状が発生してしまうのです。
卵胞ホルモン(エストロゲン)を安定させる食べ物
生理前の物忘れは食べ物に気をつけることで対処することが可能です。まず卵胞ホルモンであるエストロゲンに構造がよく似ている植物性エストロゲン「大豆イソフラボン」を摂取してみましょう。
大豆イソフラボンは大豆製品に多く含まれていますから、豆腐や納豆、おから、厚揚げなどを積極的に摂取します。またアーモンドなどをはじめとしたナッツ類にはビタミンEが含まれています。
ビタミンEは女性ホルモンを分泌する卵巣を元気にするビタミンですから、間食などでは積極的につまむようにしましょう。
生理前の物忘れをなくすためストレスフリーな生活を
女性ホルモンは自律神経とも密接に関わっています。心身ともにストレスのない生活を送ることで、女性ホルモンが安定し、生理前の物忘れが減少していきます。
程度な運動をして汗を流したり、フットバスや温泉、マッサージやアロマなどで癒しを得るのも効果的です。生理前の物忘れを減らすには、質のいい睡眠も大切です。
女性ホルモンを安定させるため食事に気をつけ、ストレスを減らすよう心がけ、夜はぐっすり寝るようにしましょう。