臭くない?生理前に口臭が強くなるワケ
生理前になると不快な症状が現れる「PMS(月経前症候群)」は、女性にとってやっかいな悩みです。毎月の生理だけでもやっかいなものなのに、その前に体調を崩してしまっては生理中にも影響を及ぼしそうです。
そんなPMS(月経前症候群)の中でも女性にとっては悩みの種になってしまう症状に、生理前の口臭があります。今回は、生理前に口臭が起こる原因とその対策を見ていきたいと思います。
口の渇きは口臭の原因に
生理前になると、黄体ホルモン(プロゲステロン)が多く分泌されることにより、体に様々な不調が起こります。このプロゲステロンの働きの一つに水分を溜め込む働きがあり、生理前の体のむくみにも繋がっていきます。
生理前は女性の体は妊娠に向けて水分を溜め込んだり、栄養を蓄えようとする性質があるのです。そのため、唾液の分泌が少なくなり、口の中が渇いた状態になります。
この口の渇きが口臭の原因となります。なぜ、口が渇いていると口臭がきつくなってしまうのでしょうか?
臭いを防ぐ唾液の役割り
口の中には、食べかすや新陳代謝によって剥がれ落ちた上皮、細胞の汚れなどがあり、これが分解されることによって臭いが発生します。
この細胞の汚れを浄化してくれるのが唾液で、口の中が唾液で満たされた状態になることで口臭を軽減することができます。従って、生理前になって唾液の分泌が減ってしまい、口臭がきつくなってしまうのです。
そして、口の渇きは雑菌も繁殖しやすい状態となってしまい、これも口臭に繋がります。さらに、唾液が少ないことによって水分不足から便の出も悪くなり、口臭となって現われてしまうのです。
この口の渇きを抑えるためには、こまめな水分補給が大切です。意識して水分を補給することを心がけていきましょう。あまり水分を摂るのが大変な時は少量の水をゆっくりと口に含んで水分を摂るようにし、口を潤すことが大切なので飲めない時は吐き出してしまっても大丈夫です。
また、おすすめなのがガムを噛むことです。ガムの匂いで口臭をごまかすのではなく、咀嚼することで唾液がたくさん分泌されるので臭いの元になる雑菌の繁殖を防ぐことに役立ちます。
PMSがなくなれば臭いもなくなる
そもそも口臭の原因は汚れによって起こるものなので、口の中を清潔に保っていれば口臭を予防することには役立ちます。
生理前の口臭が気になる時期には特に気を付けたいものです。生理前には歯周病になるリスクが高まることからも、お口の健康のために歯磨きなどをしっかりしましょう。
また、PMS全般に言えることですが、生活習慣を改善することでその症状を緩和できます。ホルモンバランスの乱れる生理前の期間には、ストレスや睡眠不足などPMSを悪化させる原因を取り除いて、バランスの取れた食事で栄養も補給しましょう。
いろいろと気を付けてケアしていても、生理前に起こる口の匂いというのはかなり頑固です。念入りな歯磨き、デンタルリンス、デンタルフロス、ガム・・・。何を試してもまったく改善しないという場合もあります。
こういった症状が酷い場合には、生理前にいろいろなトラブルを起こすPMS(月経前症候群)を改善していくような食べ物を食べたり、生活習慣へ変えていきましょう。
生理前だけでなく月経にかかわる多くの不快な症状を起こらないようにしてくれる生理前用サプリなども多く販売しています。
ただ、口臭には病気などの他の原因が隠れていることもあるので、症状が改善されない時は迷わず専門機関を受診しましょう。