腹が立つ!生理前に攻撃的にならないための対処法
生理前になるとやけにお腹が空いてしまったり、重い腹痛や腰痛に悩まされるという方も多いですよね。空腹感は体重の増加さえ気にならなければ、間食をすれば済む事ですし、ガムやお茶で誤魔化す事ができます。
腹痛や腰痛なら患部を温めるか、鎮痛剤のお世話になれば済む事ですよね。でも、困ってしまうのが心の問題です。生理前になると攻撃的になってしまい、大事な人と喧嘩をしてしまったなんて経験もあるのではないでしょうか。
生理前に攻撃的になる理由って?
普段はおっとりとしている人でも、生理前になると攻撃的になってしまうのは何故でしょう。生理前になるとホルモンバランスが変わるのは有名ですよね。
女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と、黄体ホルモン(プロゲステロン)があり、生理前から生理が始まるまでの間は妊娠しやすい体作りに役立つプロゲステロンの分泌量が増えるように出来ています。
ホルモンバランスの変化に体が付いていかずにパニックに陥り、自律神経が乱れてしまい、別名しあわせホルモンとも呼ばれるセロトニンの分泌量が減り、ストレスやイライラ感を感じやすくなります。
ストレスを感じているとコルチゾールというホルモンが分泌され、血圧や血糖値が上昇して体が臨戦態勢に入るため、攻撃的になってしまいます。しかも、生理前にはアドレナリンの分泌量が増えるため、興奮しやすい体になっているんですよ。
生理前でも穏やかに過ごす方法は?
もちろん、PMSを根本的に治してしまえば攻撃的にもならずに済むのですが、PMSサプリや漢方を使わない限りなかなか改善への道は遠いです。
少しでも症状を軽くできる方法を行って、出来るだけ穏やかに過ごしたいものですよね。アドレナリンの作用を鎮めるためには、血糖値が急激に高まる食品を控える事が効果的です。
GI値の高い白砂糖や炭水化物の多く含まれたものは避け、食物繊維の多い葉物野菜やきのこ類、大麦を多めに摂るようにしましょう。食事の食べる順番を野菜からにして、最後に炭水化物にするだけでも違ってきます。
セロトニンの分泌量を増やす作用のある豆腐、オートミール、バナナ、チーズやホットミルク、リラックス作用のあるリンデンフラワー、カモミール、クワンソウを使ったハーブティーを飲むのもお勧めです。
また、起床直後に朝日を浴びる、腹式呼吸を行う、5〜30分程度のリズム運動を行う事でも、セロトニンの分泌量を増やす事が可能です。リズム運動と言っても、何もダンスを行う必要はありません。
一定のリズムで呼吸を行う、歩く、物を噛むというのもリズム運動になりますので、負担の少ないものから始めてみてはいかがでしょうか。
症状を抑えるためにしたいこと
真面目で几帳面な方は症状が出やすい傾向にありますので、生理前くらいは仕事や家庭の事を少しだけ手抜きをしてみるのも良いかも知れません。食品添加物には気分を高揚させる作用がありますが、反動でうつ症状が出やすくなるので、加工食品やスナック菓子も避けた方が無難です。
闘争心の源となるアドレナリンの働きを抑えるために、血糖値が急激に上がる食事を避け、リラックス作用のあるセロトニンを増やす食事や生活習慣を身に着け、興奮作用のあるカフェインやアルコールを控え、穏やかに生理前を過ごせるようにしましょう。