生理前のイライラ予防、対策になる食べ物は何がいい?

 

生理前になるとイライラするのは、女性ホルモンのバランスの変化によるもの。生理前の不快な症状にはイライラすることの他にも、身体的な症状などもあり、その苦痛によってより余計にイラついてしまうことも多いものです。

 

そんな生理前のイライラを解消するには、PMSの改善に効果のある食べ物を取り入れることも有効な手段です。女性ホルモンのバランスを整える食べ物が代表されますが、その他にもイライラを和らげる食べ物などをご紹介していきます。

 

また、生理前のイライラの原因には、ホルモンバランスの変化の他にも様々な要因があるので、それらに関わる食べ物、また、控えておきたい食べ物も見ていきましょう。

 

女性ホルモンバランスを整え、イライラを緩和してくれる成分・食べ物

 

 

大豆製品に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きがあり、ホルモンバランスを整えてくれます。また、ビタミンB6は、女性ホルモンであるエストロゲンの代謝に働きかけることでホルモンバランスを整えます。

 

ビタミンB6は、まぐろやかつお、レバー、にんにく、バナナなどに多く含まれます。また、ビタミンEにもホルモンバランスを整える働きがあるため、ナッツ類を間食に摂るのも良いでしょう。

 

 

イライラの原因「幸せホルモン」セロトニン減少を補う食べ物とは

 

 

ビタミンB6は、「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質セロトニンの合成を促す働きもあるため、生理前のイライラを緩和するのにぴったりです。生理前に減少してしまうセロトニンを増やすためには、セロトニンの材料となるトリプトファンも必要になります。

 

トリプトファンは体内では合成することができないため、食事から摂取する必要があります。トリプトファンが多く含まれる食品には、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、大豆製品、かつおやまぐろ、卵、そばなどです。

 

マグロには血液をサラサラにしてPMS症状にもいい影響があるEPAが豊富に含まれていますから積極的に食べるようにしましょう。詳しく⇒ 血液サラサラ!EPAは月経前症候群の生理前の症状にも効果を発揮

 

 

生理前のイライラにはミネラルを多めに摂って

 

 

生理前のイライラした精神状態を緩和するには、カリウムやマグネシウム、カルシウムを含む食べ物が効果的です。カリウムは不足するとイライラしたり、精神的に不安定な状態となってしまいます。

 

また、マグネシウムは神経伝達物質を正常に保ち、興奮を鎮めて精神を安定させる働きがあります。カルシウムにもイライラを鎮める働きがあるのはよく知られていますね。

 

カリウムを多く含むのは、アボカド、バナナ、ブロッコリー、さといも、さつまいもなど、マグネシウムは海藻類、豆類、ナッツ類など、カルシウムはチーズ、小魚、干しエビなどが多く含まれる食べ物です。

 

「隠れ貧血」でイライラ悪化!予防には鉄分の補給を

 

 

血液検査では正常な状態なのに実は鉄が欠乏している「隠れ貧血」の状態は、生理前のイライラなどPMSの症状を悪化させてしまいます。

 

生理前には子宮へと血液が集中してしまうため、脳への血流が少なくなり、症状が悪化してしまうのです。この状態を予防するために、鉄分を補給することが大切です。鉄分は、レバー、あさり、しじみ、小松菜、ほうれん草などに多く含まれます。

 

 

イライラ症状を悪化させる血糖値の急上昇を抑えるには?

 

 

生理前に血糖値が下がるとイライラするため、甘い物が食べたくなりますが、低血糖の状態で甘い物を食べると急激に血糖値が上がってしまいます。x

 

急激に血糖値が上昇すると、今度はインスリンが大量に分泌されて血糖値が急降下してしまい、血糖値が安定しない状況が続いて精神状態も不安定になります。

 

このため、生理中は血糖値を急上昇させる甘い食べ物はなるべく控え、ゆっくりと血糖値を上げるような野菜や豆類、いも類など食物繊維を多く含む食べ物などを選ぶようにしましょう。

 

イライラを悪化させる食べ物は食べないように注意

 

生理前には甘い物だけでなく、カフェインアルコールなどもできるだけ避けた方が良いでしょう。これらは一時的にはイライラを鎮めてくれますが、刺激が強いため精神の興奮にも繋がってしまいます。

 

生理前には、リラックス効果のあるハーブティーや根本的な改善をもたらすPMSサプリなどで気持ちを落ち着けると良いでしょう。あまりがんじがらめになる必要はありませんが、生理前に有効な食べ物を取り入れ、栄養バランスの整った食事で生理前のイライラを和らげていきたいですね。

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