イライラして泣いてしまう生理前のおかしな症状を解消したい
意味もなく泣きたくなる、普段は泣かないようなことなのに涙が止まらない、イライラして泣けてくる、不安で不安で涙が出てくるといったことが頻繁に起こるということはないでしょうか?
女性は涙もろいとは言われますが、あまりに突然泣けてきたり、涙が止まらないと心配になってしまいますよね。こういった泣くという行動が生理前に起こるとすれば、PMSやPMDDの可能性があるので気をつけておきたいところです。
PMSやPMDDは生理前のイライラなどの症状のことを言い、泣くという行動もそれに当てはまります。PMSは最近では耳にする機会も多いかと思いますが、PMDDとは一体何なのか、そして生理前に泣くのはどういった状態なのか考えていきましょう。
イライラするPMS(月経前症候群)、PMDD(月経前不快気分障害)とは?
生理前になると、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンのバランスが変化し、イライラするなどの精神的、身体的に様々な不快な状態となることをPMS(月経前症候群)と呼んでいます。
そして、このPMSの症状が重く、特にイライラなどの精神的な症状が日常生活に支障をきたすほどに強く現れる状態をPMDD(月経前不快気分障害)と言います。
イライラ、不安感や憂鬱な気持ち、やる気がでない、集中力が落ちる、情緒不安定、激しい怒り、抑うつ状態、絶望感、自己卑下など精神状態が非常に悪い場合は、PMDDを疑い、早めに医療機関を受診することも考えましょう。
PMDDの症状はうつ病によく似ていますが、PMSと同様に生理前2週間程度から症状が出て、生理が始まれば症状が収まるのが特徴です。かと言って我慢せず、さらに精神状態が悪化してしまわないように早めに改善策を考えていきましょう。
生理前にイライラして泣くのは精神的に不安定だから?
生理前にどのような状態になると泣くことになってしまう場面は人それぞれですが、ある程度の行動パターンは存在するようです。
例えば、生理前に普段は何とでもないようなことでイライラしてしまい、周りの人間に理解が得られなくて泣く、イライラしたり八つ当たりをしてしまった自分に対して自己嫌悪に陥って泣く、将来の不安や漠然とした不安に押しつぶされそうになって泣く、などがあります。
生理前に起こるイライラや怒り、不安な気持ちなどの情緒不安定な精神状態が限界になり涙が抑えられなくなるのです。精神状態が不安定なため、普通ではありえないような些細な状況で、突然涙が止まらなくなることもあるでしょう。
そんな時には生理前だからと今の状況を受け入れ、まずは思い切り泣くこともストレス発散や気分転換に繋がる可能性もあります。
生理のサイクルを頭に入れておき、予め周りの人に伝えておくことで理解も得られ、精神状態も楽になります。ただ、症状が悪化する前に、医師などに相談することも考えておきたいですね。
ホルモンバランスを整えて症状を改善
イライラや泣いてしまうのはPMS、PMDDはホルモンバランスの乱れが原因と考えられているため、ホルモンバランスを整えることで改善に繋がることがあります。例えば、医療機関で低用量ピルを処方してもらったり、ホルモンバランスを整えるハーブなどの配合されたPMSサプリメントなどで対処するのも良いでしょう。
また、生活習慣を改善することも大切で、ストレスや食生活の悪化、睡眠不足、体を動かすことがすくなく運動が不足しているなどは症状を悪化させてしまうと考えられています。
そして、好きなことをする、音楽を聴いたり、ハーブティーを飲んだりとリラックスした心持ちになれる時間を作ることも大切です。生理前には我慢せず、自分を甘やかしてあげるのも良いことなので、無理をせずに過ごしていきましょう。