生理前の不正出血の原因は排卵?ホルモンバランスを整えて改善しましょう
生理前には月経前症候群(PMS)と呼ばれる様々な体の不調が起こるものですが、その中でも不正出血は特に心配になってしまう症状の一つです。
不正出血とは、生理以外で起こる出血すべてを指しますが、これには様々な原因があり、その特定も難しいものとなっています。
生理前に起こる不正出血の原因には、どのようなものがあるのでしょうか。妊娠や病気などの原因も含めて紹介していきたいと思います。
ホルモンバランスの乱れによる生理前の不正出血
そもそも生理の出血はどうして起こるかというと、受精が成立しなかった時に不要になった子宮内膜の組織が剥がれ落ちて、経血とともに排出されます。
そして、生理が起こるのは、女性ホルモンが急激に減少することによって起こります。生理の数日前に不正出血が起こるのは、ホルモンバランスの乱れにより、早めに女性ホルモンの減少が起こってしまうためです。
生理が終わったと思っても、下着が汚れるなど少量の出血が長引くのも、ホルモンバランスの乱れによる可能性があります。
生理と生理の間の中間日あたりの排卵出血
不正出血が起こるタイミングが、生理前2週間くらい、生理と生理の間の中間日あたりなら、排卵出血の可能性が高いようです。これは排卵期に女性ホルモンのエストロゲンが一時的に減少することで出血が起こります。
こちらもホルモンバランスの乱れによって起こるもので、ストレスなどでホルモンバランスの乱れが大きいと、大量の出血となることもあります。
ただ、この時期だからと言って、必ず排卵出血というわけではなく、病気などの可能性も考えていきましょう。
ホルモンバランスの乱れを整えて、不正出血を改善
不正出血を減らしていくには、ホルモンバランスを整えることが必要です。ホルモンバランスの乱れは、ストレスや不規則な生活が原因となることもあり、生理前の不調を大きくしてしまいます。
睡眠や3食バランスの良い食生活、適度な運動を心がけていきましょう。そして、不正出血がひどい場合は、婦人科などに相談して、薬を処方してもらうなど適切な対応をしていきたいですね。不正出血に隠された病気を発見することにも繋がります。
しかし、規則正しく生活して食生活もバッチリ!という方でも思春期の頃から体調が悪いことが多く、ホルモンバランスが原因と思われることもあります。
こういった場合は遺伝ということも考えられますが、漢方薬、PMSサプリなどを併用して対策することで改善する可能性も高くなってきますのであきらめずに実行していきましょう。
婦人科系の病気や妊娠などの可能性も考えて
生理前の不正出血には、妊娠が原因の着床出血の可能性もあります。ただ、妊娠だからといって着生出血が起こることは稀で、判断も難しいものです。基礎体温などもチェックして、婦人科を受診するようにしましょう。
生理前の不正出血が鮮血で量が多かったり、長引いたりする場合は子宮筋腫や子宮内膜症、子宮がんなどの病気の可能性があるので、早めに専門医を受診しましょう。
こちらも色や量などではっきりと判断することは難しいので、医師に相談するのが一番です。他の病気もそうですが、婦人科系の病気も早期発見が最も大切です。不正出血の原因を勝手に判断せず、一度は婦人科を受診しておくと安心できますね。