女性の薄毛はホルモンバランスの乱れから起こる
見た目年齢を大きく左右する髪の毛。「髪は女の命」ともいわれお手入れに余念がないという人も多いでしょう。
しかし、女性でも突然と抜け毛が増えて薄毛が気になるようになってきたという話がとても多いのですが、ホルモンバランスが乱れている可能性があります。
髪に関係するホルモンは、男性ホルモンのテストステロンと、女性ホルモンのエストロゲンになります。テストステロンは男性にしかないようなイメージがありますが、女性の体にも普通に存在するホルモンです。
テストステロンは体毛は濃くなるものの髪は抜けやすくなり、エストロゲンは髪を抜けにくく、健やかに育てる性質があります。
ホルモンバランスが乱れた状態とは?
美容や健康を語る際に使われる言葉ですが、「ホルモンバランスの乱れ」とは、一体どんなものなのでしょうか。女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンがあるというのは有名ですよね。
基本的にはエストロゲンの分泌量が多いものですが、月経の2週間程前になるとプロゲステロンの分泌量が増え始め、1週間程前になると、エストロゲンの分泌量が減り、プロゲステロンの方が多い状態になります。
乱れた生活習慣や食事、ストレス、加齢などの影響で、どちらかのホルモンが多すぎたり、少なすぎたりするものを、ホルモンバランスの乱れと呼んでいます。
エストロゲンを増やせば薄毛の改善が出来る?
女性の体にも普通に存在している男性ホルモンは、普段は女性ホルモンの影響であまり強い作用は現れないものですが、女性ホルモンの分泌量が減ってしまうと、男性ホルモンの影響が出てしまうんですね。
エストロゲンが髪を抜けにくく、育ちやすくするというのなら、エストロゲンを増やせば良いと思うかも知れませんが、増やし過ぎると、PMSや生理不順、子宮筋腫や子宮内膜症、乳がんなど婦人科系の疾患を起こしやすくなってしまいます。
ホルモンを増やす、減らす、働きを強くする抑えるなどではなく、バランスをよい位置で保つのが薄毛対策に有効な方法です。⇒ホルモンバランスを整える人気のサプリ
ちなみに頭頂部はエストロゲンの管轄ですが、耳から下の髪は甲状腺ホルモンの管轄になります。頭の下の方の薄毛が気になる場合は、甲状腺の機能回復効果を期待し、タンパク質、ビタミンB群、ビタミンCを積極的に補うようにしましょう。
ホルモンバランスを整えて薄毛対策
肌の異常な乾燥、うつ症状、物忘れ、頭頂部の薄毛など、明らかにエストロゲンの不足と見られる場合は、サプリや食品でエストロゲンを補うのも良いのですが、大事なのはホルモンバランスを整える事ですので、規則正しい生活やバランスの取れた食事、ストレスの軽減、お腹まわりを冷やさないなどの工夫をし、ホルモンバランスを整えるようにしましょう。
耳より下の薄毛には、甲状腺の機能低下を疑いましょう。甲状腺ホルモンは生命維持にも欠かせないホルモンですので、急激な体重の減少、動悸、倦怠感などのある場合は、早めに医療機関を受診すりょうにしましょう。
薄毛の原因をよく見極めて、最適な育毛対策をしていくことが重要です。ホルモンバランスの乱れを正し、ハリと艶のある、健やかな髪を手に入れましょう。